有限会社関鉄工所

I-OTAへの想い

　大田区では私の祖父の代から「なかま回し」という文化があります。高度成長時代に自社内の加工範囲だけではなく、例えば材料→荒加工→溶接→旋盤→フライス→焼入れ→研摩→メッキなど工程が長くても各社を部品が渡り完成に至るという物です。今の時代はインターネットが有るので情報を入手し易くなっていますが、当時としてはどの会社がどのような加工が出来るというのが人づてに広がり加工範囲を拡げ各社が受注を拡げる事が出来ておりました。その様な「なかま回し」の文化が有った事も有り大田区という場所は横へ繋がりのある、類を見ない工業の街が形成され、未だにその文化は根付いております。

　お互いがお互いの会社を知りそれぞれが仕事の巾を広げ、仕事の量を増やしていきます。大田は街全体が工業のショッピングモールの様な場所です。当然そこに買い物に来る様に仕事を御依頼に来られる方も多く多種多様な御依頼があります、そうなると更にそのモールを拡大して全てに対応出来ないかという気持ちは大田区全体で皆が持っていました、そのような中でI-OTAという構想グループが立ち上がりインターネットを活用した新たな「なかま回し」のシステム構築を目指しました。現在のI-OTAの形になって更に拡充出来る様になり、大田区だけに留まらず全国的に仲間を増やし、多くの仕事をこなす事で切磋琢磨出来れば日本工業の発展へ貢献出来るのではと願ってやみません。